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KGSコラム

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薬膳茶の機能性と開発ポイントを徹底解説

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薬膳茶の健康効果や機能性素材、大麦・はと麦・黒豆などの科学的エビデンス、製品化のポイントを専門視点で詳しく解説します。

薬膳茶とは何か?基礎知識と注目の背景

薬膳茶の起源と歴史

薬膳茶は、中国伝統医学(中医学)の理論に基づき、食材や生薬をブレンドして体調を整える飲み物として古くから親しまれてきました。起源は数千年前にさかのぼり、漢方薬と食文化が融合した「医食同源」の象徴的存在といえます。

薬膳茶と中国茶の違い

中国茶は主に茶葉(緑茶・烏龍茶など)を主体とした飲料ですが、薬膳茶は植物の種子や果実、穀物、根など、さまざまな素材を用いる点で異なります。薬効のある素材を配合するため、健康維持や体質改善を目的とした飲用が一般的です。

現代のヘルスケア市場での位置づけ

近年、ウェルネス志向の高まりを背景に、薬膳茶はナチュラル志向の機能性飲料として注目されています。特に、合成添加物を避けた「自然由来の健康提案」が、消費者の共感を得ています。

薬膳茶に期待される健康効果

免疫力・代謝・冷え性へのアプローチ

薬膳茶には、血行促進や体温上昇を促す素材が多く含まれ、免疫力強化や代謝改善、冷え性対策に役立つとされています。例えば、はと麦や黒豆は利尿作用や血流改善に寄与するデータが報告されています。

ストレス軽減・睡眠改善の可能性

五味子やナツメなどの素材は、自律神経のバランスを整え、ストレス緩和や安眠をサポートする働きが期待されています。カフェインレスであることも、就寝前に適した飲料としての利点です。

素材ごとの具体的な機能と作用

例えば、黒豆に含まれるアントシアニンには抗酸化作用があり、はと麦は肌のターンオーバーを促進するといわれています。素材選定の段階で、ターゲットユーザーの課題に応じた機能設計が重要です。

薬膳茶に使われる代表的な素材

はと麦・黒豆・大麦の機能性と裏付け

・はと麦:皮膚の健康を保つ機能が知られ、美容訴求に活用。
・黒豆:抗酸化成分が豊富で、アンチエイジング市場と親和性あり。
・大麦:食物繊維が豊富で、整腸作用やコレステロール低下に寄与。

陳皮・五味子・ナツメの相乗効果

これらの素材は中医学で「気・血・水」の巡りを整えるとされ、相互作用によって複合的な機能を発揮します。ブレンド設計においては、それぞれの相性や抽出効率を踏まえた配合が求められます。

季節別ブレンドと体調対応の考え方

春はデトックス系、夏は清涼系、秋冬は保温・滋養系といったように、季節ごとに異なる体調課題に対応できるのが薬膳茶の強み。年間でのラインナップ提案がマーケティング的にも有効です。

まとめ|薬膳茶が切り拓く新たな商品戦略

健康飲料市場での成長性

健康・美容志向の拡大、特にプレ更年期・中高年層を中心に、薬膳茶は「美味しさ×機能性×安心感」を備えた新しい飲料カテゴリとして拡大の余地があります。

品質管理と安定供給による競争優位性

機能性表示やナチュラル志向を背景に、原料のトレーサビリティや国内製造体制の整備は、企業の信頼構築に直結します。
当社では2017年5月に医薬品製造業(刻み加工)許可を取得し、当社奈良工場で生薬原料の受託加工を受け付けております。製造能力の異なる粉砕機2台を所有しており、葉物~丸太状まで幅広いものの粉砕が可能です。

※粉砕機(左)と微粉砕機(右)

また焙煎機も所有している為、原料の殺菌等もお受けすることが可能です。

※焙煎機

焙煎・粉砕・ブレンドを一貫管理することで、安定供給と高品質を実現しています。


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