焙煎加工ラインについて
焙煎加工とは
加熱処理方法の中で「焙煎」が選ばれる主な理由は、「香ばしさ」「風味改善」が挙げられます。
高温で焙煎することでこんがりとした焼き色がつき、香ばしさが生み出されます。
当社では「熱風焙煎」「砂煎焙煎」「直火焙煎」の3つの焙煎加工ができ、以下の特徴があります。
焙煎機 | 焙煎方法 | 特徴 |
---|---|---|
熱風焙煎機 | 【連続式・バッチ式】 バーナーから発生した熱風により焙煎する。 |
・熱コントロールが可能 ・異物混入の恐れが低い |
直火焙煎機 | 【バッチ式】 直線火をあてて焙煎する。 |
・直火独特の風味をもつ ・熱量が少ないため、堅煎りのみ製造可能 |
砂煎焙煎機 | 【連続式】 直火釜の中に熱した砂と原料を入れて焙煎する。 |
・芯に熱が入りやすいが、コントロールが難しい ・膨化させやすい ・製品に砂が付着する恐れがある |
当社所有の焙煎機について
以下で当社で所有している焙煎機についてご紹介します。
流動式3連熱風焙煎機
- 大麦
- 米
- 麦芽
品温上昇、膨化、焙煎色を目的として、流動式の
熱風焙煎機を3機連続で使用しています。
飲料原料向けの焙煎品を中心に製造しています。
■特徴
① 高温短時間焙煎が可能
② 製造処理能力が高い
③ 原料が膨化しやすい

バッチ式熱風焙煎機
- 大麦
- はと麦
- とうもろこし
熱された回転ドラム内に原料を投入し、熱風を入れることで原料を焙煎します。
飲料向けの焙煎大麦やはと麦を中心に製造しています。
■特徴
① 熱量が高く、焙煎時間が短い
② 堅煎り商品の製造が可能

バッチ式ドラム直火焙煎機
- 緑茶(ほうじ茶)
- 葉物類
- 米糠
熱源はドラム下から当たるバーナーのみで、熱された
ドラムが回転し原料を焙煎します。
飲料原料向け、食品原料向け、生薬原料の焙煎を
しています。
■特徴
① 熱量が低く、焦げにくい
② 葉物の焙煎に最適

流動式3連砂煎焙煎機
- 大麦
直火釜の中に熱した砂を循環させ、その中に原料を投入し
熱された砂の遠赤外線効果で原料の芯まで焙煎します。
現在は麦茶用の焙煎大麦のみ製造しています。
■特徴
① 表面が焦げにくい
② 芯までふっくらと焙煎することが可能

バッチ式半直火焙煎機
- 大麦
- はと麦
- 大豆
- 黒豆
熱バーナーで下からドラムを温め、原料を焙煎します。
横から熱風が入るため、乾いた熱風が循環しています。
■特徴
① 表面が焦げにくい
② 豆類の焙煎に最適
③ 堅煎り商品の製造が可能
流動式熱風焙煎機
- 大麦
- 米
- 雑穀
食品対応のため、ステンレス製の流動式の熱風焙煎機を
使用しています。膨化加工に特化した熱風焙煎機へと改造し、パフ商品の製造が可能です。
■特徴
① 高温短時間焙煎が可能
② 主に食品原料向け
③ パフ商品の製造が可能
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焙煎加工ラインのご紹介
当社ではさまざまな焙煎機を所有しており、加熱処理の1つとして焙煎加工もおこなっています。使用原料や用途、お客様のご要望にあわせて使用する焙煎機を選択しています。こちらの資料では各焙煎機の特徴や所有焙煎機についてご紹介しています。
【目次】
1. 焙煎加工のメリット
2. 焙煎機の種類と特徴
3. KGS所有焙煎機①:流動式3連熱風焙煎機
4. KGS所有焙煎機②:バッチ式熱風焙煎機
5. KGS所有焙煎機③:バッチ式ドラム直火焙煎機
6. KGS所有焙煎機④:流動式3連砂煎焙煎機
7. KGS所有焙煎機⑤:バッチ式半直火焙煎機
8. KGS所有焙煎機⑥:流動式熱風焙煎機