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微粉砕ラインについて

微粉砕ラインのご紹介


当社では"気流式粉砕機"を所有し、FSSC22000の食品安全管理システムのもと、穀物や葉物などの微粉砕加工を行っています。有機JAS認証ラインの認証許可を得ているため、これらの受託加工も対応可能です。お客様からお預かりした原料を長年蓄積したノウハウを活かし、ご要望に合わせて微粉砕加工いたします。食品加工に使用されている微粉砕機には様々な種類があり、適正原料や仕上がりが異なります。大きく分けると、粉砕原理の違い、粉砕後の回収方法の違いが微粉砕品の仕上がりに影響し、それぞれの特徴となっています。各微粉砕機の特徴と合わせ、当社の微粉砕機のご紹介をいたします。

微粉砕加工の流れについて


STEP 01

微粉砕工程

ブレードの回転により、旋回気流を発生させ気流により原料を粉砕します

STEP 02

異物除去工程

マグネットや篩選別、金属探知機で異物の除去をおこないます

STEP 03

粒度測定

微粉砕された製品の平均粒度を測定し品質を確かめます

STEP 04

充填・包装

10kg~20kgの入り目でアルミ袋に充填包装します

微粉砕機の特徴


様々な微粉砕機がありますが「粉砕原理」×「回収方法」の違いが、微粉砕品の仕上がりや加工適正につながります。まず粉砕原理について、「衝撃」「摩砕」「引きちぎる」の大きく3つに分けられます。「衝撃型」とは、ハンマーや粉砕刃、衝撃柱が付いたローターなどが高速回転することにより、原料に強い衝撃力を与え、短時間に大量の微粉砕を行う方法です。「摩砕型」とは、ビーズミルや石臼のように原料が2つ以上の移動する作業面に挟まれ、作業面の移動により物体と作業面に摩擦が発生し、原料がすり潰されて微粉砕を行う方法です。「引きちぎる型」とは、粉砕室内に旋回流を発生させ、旋回気流により原料同士が衝突、引っ張られる力が働き微粉砕を行う方法です。

また微粉砕後の回収方法も「スクリーン式」「空気分級式」の大きく2つに分けられます。「スクリーン式」とは、粒度調整用にスクリーン(穴を打ち抜いた薄鋼板)を取り付けています。スクリーンを通ることができる大きさ=最大粒形となり、衝撃式粉砕機によく用いられています。 原料が穴を通過するまで粉砕室内に留まるため、熱による変性を受けやすくなります。一方「空気分級式」とは、空気の流れによって粉砕された原料を大きな粒子、小さな粒子に分けています。 小さな粒子のみ回収し、大きな粒子は再度、粉砕室へ戻し、再粉砕することが可能です。再粉砕の繰り返しにより、目詰まりを起こしにくく、粒度分布がシャープに仕上がります。


粉砕原理 特徴
 衝撃 粉砕処理能力が高い
・熱がかかりやすい
 摩砕 ・繊維が硬いものに向いている
・熱がかかりやすい
 引きちぎる ・熱がかかりにくい
・処理能力が低い
回収方法 特徴
 スクリーン式 ・安価、原料特性に左右されない
・香りが飛びにくい
・目詰まりを起こしやすい
 空気分級式 ・目詰まりを起こしにくく、粒度分布がシャープに仕上がる
・知見が必要(原料特性に左右)
香りが飛びやすい



KGS所有微粉砕機の特徴


 
 
種類 構造 粉砕原理 回収方法 KGS所有の有無
気流式粉砕機 ・ローターとブレードの回転により旋回気流を発生させ、気流により粉砕
引きちぎる 空気分級式 所有有り
ハンマーミル ・高速回転するハンマーによって粉砕 衝撃 スクリーン 所有有り
ピンミル ・回転するピンディスクにより発生する衝撃により粉砕 衝撃 スクリーン 所有有り
(大豆加工ラインで使用)
 



KGS所有微粉砕機のメリット


KGSで所有している微粉砕機は気流式粉砕機で、空気分級式を採用しています。
※ピンミルも所有していますが、こちらのページでは気流式粉砕機の特徴をご紹介します。 

弱熱性の原料に適している 粉砕機内部に留まる時間が1秒弱と短いため、温度上昇が少なく、熱変性しやすい原料の加工に向いています。
コンタミの発生抑制 粉砕機の構造上、金属同士の衝突部・接触部がなく、機械の摩耗が少ないため、コンタミの発生を抑制できます。
衛生的な加工 機械は分解洗浄が可能なため、各種製品を製造毎に分解洗浄しています。
粒度分布がシャープ 自動分級システムにより粒度分布がシャープに仕上がります。奈良工場にて粒度分析測定器を所有しているため、粒度分布データの開示が可能です。
有機農作物の製造可能 有機JAS認証ラインのため、有機農作物の受託加工が可能です。アイテム毎に申請が必要なため、ご相談ください。



よくあるご質問


微粉砕加工はどの工場でおこなっていますか?

微粉砕機は「奈良工場」「旭川工場」で所有しています。使用原料の種類や数量などに応じてご案内いたします。

アレルゲン原料の受託加工は可能ですか?

アレルゲン原料の場合、基本的には「旭川工場」での加工をご案内します。

微粉砕品の仕上がりの粒度指定はできますか?

当社では「平均粒度」を参考値としています。詳細についてはコラム記事の「微粉砕加工の粒度について」をご参照ください。

経済ロットはどれくらいですか?

「奈良工場」での加工の場合、所有設備が大きいため加工ロット1t程度~が経済ロットです。「旭川工場」の場合、所有設備が小さいため500㎏程度~となりますが、北海道以外からのご依頼時は運送費にご注意ください。

微粉砕前原料のカットや乾燥は可能ですか?

粗砕機を所有しているため、必要に応じて微粉砕前にカットし、前処理いたします。野菜の乾燥設備などは所有していないため、お客様でのご対応をご依頼するか、他社様をご案内いたします。

試作原料はどれぐらい必要ですか?

粉砕できるかどうかのミニテストであれば、100g程度で可能です。試作も実機でおこなっており、平均粒度を確認する場合は10㎏程度、数パターンを検証したい数十㎏~ご案内しています。

試作は有償ですか?

実機を使用する場合、費用を頂戴しております。内容により異なりますので、お問合せください。

お問い合わせ

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